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2005年08月09日

Shoptalk=仕事の話を楽しむ

8月9日 火曜日 12:30〜13:10 晴れ

 今日はグループ・レッスンで申し込んでいる。受付のお姉さんはもう一人受講者ありと言われたが、現れず、結局ラッキー・マンツーマンだった。
 J先生は教科書も持たず手ぶらで現れる。 いつものとおり“How are you?”で始まる。この暑さに参っていないか、聞いてみる。彼は去年は大変だったが、今年は慣れた、 “acclimated”という言葉で表す。ついで “ accustomed”という単語も書いて示し、 “ac……ed”の間を囲んで “climate” “custom”に注目させ、それぞれ「風土、環境に慣れる」「習慣、風習に慣れる」という言葉の意味を導く。なんてスマートな先生だろう!漢字の偏や旁、漢語の成り立ちを分析しながら日本語、漢字を学ぶのと同じだ。英単語暗記もこのような導入が必要だなー。

 さて、相棒も現れないし、先生も原稿は持ってきていないし、雑談を続ける。カンザス出身と聞いていたので、カンザスの気温や大草原のローラの物語(確かカンザスも舞台になっていた)を話題にする。彼の地の気温は夏は44度、しかし、湿気が非常に少ないので、ここの夏とは違う。ローラの物語は彼の母親が大好きだった、お隣のミズーリーにローラとアルマンゾウが定住して、ミュージアムがある、等と話す。ちなみに、Missouriとは “man’s field”の意味だとおっしゃる(?)。
 “What brought you here in Japan all over from Kansas? I’m curious.”と聞きたかったことを聞いてみる。彼は18歳でカンザスを出て、オクラホマ(?)の大学に5年行き、German linguisticsでmaster degreeを修め、一時オレゴン(?)だかに移り、その後、ベルリンで5年、bachelor of philosophyを取った。ベルリンでも英語を教えたし、ロシアにも半年位英語を教えに行ったことがある。ベルリンはチープに暮らせるが、チープであることに飽きた、そしてついに、日本に来た。それは、友達の紹介で我が町のN校の職にapplyした、唯一人の応募者であった、と笑っていた。この町に満足しているか、と聞くと、満足している、友達もいるとのこと。
 「ところで貴女は15年間も英語を教えた、というが・・・」と英語教育について話を振ってくる。うっ、うっ!「ま、私の教職経験はパートだし、決められた面白くないグラマーの教科書を消化していくだけのjobだった。学校の教科書はまだまだ教受法がイマイチで充分でない、生徒も必ずしもmotivationが高いわけでなく、グラマーの時間はboring, just kill timeだったかもしれない。いわばI worked for money.」と正直に話す。 “regrettable but inevitable”と上手く締めくくってくれる。
 自分もこの英会話学校で英語の先生をしている生徒さんを教えているが、なぜ日本で外国語と言えば、英語なのか?と質問される。うーん、難しいが説明を試みる。まず英語はドイツ語、フランス語などmixtureの言語だから応用性がある。歴史的には、明治の開国時、日本の “modernization” (この言葉が出てこなくて、civilizationと言ったら変な顔をされ、capitalization, industrialization等の言葉を並べて、彼からこの語を引き出した)のツールとして英語があったのだ、戦後は、一応階級制度のない日本社会において、学歴が社会階層上昇の一つの方便であり、学校教育の選別のツールとして英語があった。今インターネットの時代は言うまでもなく英語が世界共通語になっているからではないかと。この時、“Lingua Franca”=世界共通語という単語を習う。
 もう一つ習った含蓄深い言葉は、 “SLA= Second Language Acquisition”。
Acquisitionとはlearning, studyingとは違う。SALはもっと深い意味での第二言語習得で、脳の一部がその習得言語化することだとおっしゃる。彼のドイツ語はそのようなものらしい。私も英語をそのように習得したいものだと思うと言っておいた、本当は今からでは心もとない願望なのだが。
 最後に話題になったのは、どうして日本の英語は “communicative English”ではないのか?とまたしても難しい質問。政府の教育省の指導が遅れているのだということにしておいた。 “public English education”の他に、 “vast private English education in such as N school, E school, Z school, and many, many other small language schools”があるがどう思うか?と聞かれる。「これからはこれらプライベイトな英語学校のcommunicative Englishの教授法の需要が増すだろう。現にいくつかの大学や高校は英語学校に教師派遣を要請している。N校の先生達の出番だ。貴方の将来もsuccessfulであろう!」と締めくくったら彼も破顔一笑だった。
 J先生も私も今日の話題は率直に興味深く楽しんだ。今日の話題のことを、 “shoptalk”= talking about jobと言うそうだ。 “Very nice talking to you, Motoko.”と言って別れて行った。

投稿者 mota : 2005年08月09日 21:58

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