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2008年10月02日
ティー・パーティ
朝、娘さんが勤めているタコマの鍼灸院へ見学に行く。市中のビルの1階にオフィス
の一部のようにあった。落ち着いた待合室、3部屋ある治療室はどれも違ったインテ
リアであるが、コージー&楚々とした美しさがあった。廊下には墨絵がいくつも掛けら
れて東洋風だ。幸い患者はまだ来ていなくて、アンは自分の鼻腔の症状を話し漢
方薬を処方してもらった。ちゃんとレセプトをもらい、料金を払っていた。木曜マーケ
ットが開く時間になったので、花や野菜を買った。ソノさんがお茶に招いてくれてい
たので、ほんのちょっとだけ、会いに行った。彼女は未だに一人暮らし、住宅街にす
んでいる。家の中はきちんと片付けられていて、私達は靴を脱いで上がった。
ほうじ茶と羊羹を塗りのお盆にアレンジして、美しくサーブされた。読書欲も盛んで、
明治初期のお父様のことを書いた、日本の雑誌を下さった。家に帰ると、早速花を
活け替えた。2時半から日本茶のティーパーティに8,9人のアンのお友達がくる
という。アンは丸テーブルを伸長させて地味な布をかけ、私がお土産にあげた帯を
テーブルセンターにして、イスをかき集め並べた。私は「アンの床の間」に、レイン・
フォレストで拾ってきた色々の苔の付いた枝と、庭の紅葉した枝、草の実、ダリアの
花2本を日本風にアレンジした。アンがパッと照明をつけると、その空は本当に
東洋的になった。テーブルの花は華やかに色とりどりのダリヤを凹凸を付けて
ラウンド型に活けた。昼食を取る暇もなく、次々とお客さんがやって来て、挨拶
した。「貴女の本を読んだわよ、面白かった。実際に会えてほんとにハッピー!」
などと言われた。6年前に会った人も数人いて、「貴女の英語は、前よりずっと
上手になったわ」と言われた。お隣のジャネットに、赤と緑のモミジを持ってきて
もらい、持参したお菓子(舌鼓と利休まんじゅう)に添えて風情を演出した。
ティーセレモニーについて、何か解説せよ、というのがアン先生の宿題だった
ので、明治リボリューション以降女性の教養の一つになった経緯を少し話すと、
日本の地図など出して、「私達、今日は歴史の勉強もしたわね」などと言って
満足そうだった。イスに座ったところで、「お茶会はシェアーすることが大事。
茶碗もこうしてすすいで拭いて、お隣とシェアーするんですよ。そして、この湯
を注ぐ音や、香りや、静かな雰囲気をみんなでシェアーするんですよ。」
「じゃ、お喋りをしてはいけないわね」「いえ、今日は、カジュアルな会ですから、
お喋りもして楽しく過ごしましょう」と二つの茶碗にお茶を点てて次々と味わ
ってもらった。アンが「松風」の解説をしたり、お土産に持ってきた茶葉で普通
のお茶を入れてサービスしてくれた。5時には、みんな各々挨拶を交わし、
引き上げていった。後でアンのメールに、異文化体験が楽しかった旨を知らせ
るお礼がいくつか入っていた。

投稿者 mota : 2008年10月02日 21:51
